多読FAQ・よくある質問

多読に関するよくある質問と回答をまとめました。 多読を始める前の疑問や、実践中に出てくる悩みの解決にお役立てください。

🚀 多読を始める前に

はい、大丈夫です! 多読は英語が苦手な人こそ始めるべき学習法です。

やさしい絵本から始めるので、英語の基礎がなくても安心して読めます。最初は簡単な本でも、読む量を重ねることで自然に英語力が向上します。

  • 中学レベルの英語力があれば十分: アルファベットが読めて、簡単な単語(cat, dog, bookなど)がわかれば大丈夫です
  • 自然な英語習得: 文法ルールを覚えずに正しい英語感覚を習得できます
  • プレッシャーフリー: テストや宿題のプレッシャーなく、楽しく継続できます

1日15分からでも効果を実感できます。 多読の大きな魅力は、自分のペースで進められることです。

スキマ時間活用

通勤・通学中や昼休みの10〜15分、寝る前のリラックスタイム、病院や美容院での待ち時間など、ちょっとしたスキマ時間に読むだけでも十分です。

継続のコツ

まずは1日1ページでも構いません。電子書籍などでいつでも読める環境を用意し、完璧を目指さずできる範囲で続けましょう。読めない日があっても気にしないことが大切です。

個人差がありますが、多くの方が3-6ヶ月で変化を実感しています。 効果の現れ方は人それぞれですが、一般的な目安をご紹介します。

1-2ヶ月:基礎段階

  • 英語を読むことへの抵抗感が減る
  • 読書習慣が身につく
  • 短い文章がスムーズに読める

3-4ヶ月:成長段階

  • 読むスピードが向上
  • 長い文章も苦にならない
  • 語彙の推測力が向上
重要: 語学の上達は階段状ではなく、なだらかなスロープです。日々の小さな変化は感じにくいですが、確実に進歩しています。

📚 本の選び方

理解度80-90%で読める本を選びましょう。 「ちょっと簡単すぎるかな?」と思うレベルから始めるのがコツです。

英語初心者の方

  • 絵本(Picture Books)
  • Graded Readers Level 1-2
  • Oxford Reading Tree Stage 1-3
目安:中学1-2年レベルの英語力

中級者の方

  • 児童書(Children's Books)
  • Graded Readers Level 3-4
  • 短編集(Short Stories)
目安:中学3年~高校1年レベル

図書館を活用すれば、ほぼ無料で始められます! 多読は費用をかけずに始められる学習法です。

図書館活用法

  • 公立図書館の英語書籍コーナー
  • 大学図書館(一般開放があることも)
  • 国際交流センターの図書室
  • 図書館のデジタル書籍サービス

無料オンラインリソース

  • Project Gutenberg(古典が無料)
  • Oxford Owl(無料登録で読める)
  • 各図書館のデジタル書籍サービス
  • 無料の英語学習アプリ

色々なジャンルを試して、楽しく読めるものを見つけましょう。 最初は「これが好き」というジャンルがわからなくても大丈夫です。

人気のジャンル

  • ミステリー・推理小説
  • ファンタジー・冒険
  • 恋愛・ロマンス
  • ノンフィクション・実話
  • サイエンスフィクション

探し方のコツ

  • 日本語で好きな本の英語版を読む
  • 映画化された作品の原作を読む
  • 短編集で色々なスタイルを試す
  • 図書館で表紙が気になる本を手に取る

📖 読み方について

辞書を引かずに、文脈から推測して読み進めましょう。 これが多読三原則の1番目「辞書は引かない」です。

推測力が身につく

文脈から意味を理解する力が向上し、英語で考える力が着実に育ちます。

読むリズムが保てる

物語の流れを楽しめ、ストーリーに集中できます。

例外: 物語の理解に絶対必要で、推測できない重要な単語のみ調べてもOK。ただし、1ページに3個以上調べたくなる場合は、本のレベルを下げることを検討しましょう。

80-90%の理解度を目安にしましょう。 完璧に理解する必要はありません。「だいたいわかる」レベルで十分です。

😊 適切なレベル(80-90%)

  • ストーリーの流れがわかる
  • 主人公の気持ちが理解できる
  • 次の展開が気になる
  • 楽しく読み進められる

😅 レベル調整が必要

  • 内容がよくわからない(50%以下)
  • 知らない単語だらけ
  • 読むのがストレス
  • 進めるのが苦痛

はい、すぐにやめて次の本に移りましょう! これが多読三原則の3番目「面白くなければやめる」です。

やめる判断基準

  • ストーリーに興味が持てない
  • 読むのが苦痛になってきた
  • 次のページをめくるのが億劫
  • 他の本の方が気になる

多読では「たくさん読む」ことが目標なので、気に入らない本で時間を無駄にするより、次の面白い本を探す方が有効です。

コツ:「この本は今の自分には合わなかった」と考えましょう。

📈 進歩・効果について

読書記録をつけて、客観的な指標で効果を確認しましょう。 効果は徐々に現れるので、記録をつけることで成長を実感できます。

数値で測る指標

  • 読書語数:月間・年間の累計語数
  • 読書冊数:読み終えた本の数
  • 読書時間:1日の平均読書時間
  • 読書速度:1分間に読める語数

感覚で感じる変化

  • 英語を読むことへの抵抗感の減少
  • 長い文章でも疲れにくくなる
  • 知らない単語があっても気にならない
  • 英語の語順で理解できるように

はい、特にリーディングセクションでの向上が期待できます。 多読はリーディング力、読解速度、語彙力向上に直結します。

リーディングセクション

  • 読解速度の大幅向上
  • 長文への抗心性向上
  • 文脈からの推測力向上
  • 語彙力の自然な増加

リスニングセクション

  • 英語のリズム感の習得
  • 自然な英語表現への慣れ
  • 内容理解力の向上
注意点: 多読だけではTOEICのテストテクニックは身につきません。スコアアップを目指す場合は、多読で基礎力をつけた後にテスト対策を組み合わせることをおすすめします。

成長は緩やかで気づきにくいものです。 語学の上達は階段状ではなく、なだらかなスロープです。

成長を実感する方法

  • 3ヶ月前の読書記録を見る
  • 初期に読んでいた本を再読
  • 読書速度を測定してみる
  • 累計読書語数を確認

長期的な視点を持つ

  • 数年スパンで考える
  • 他人と比較しない
  • 小さな変化も積極的に評価
  • 継続していること自体を評価
重要なこと: 成長を実感できない時期は誰にでもあります。この時期こそ、「継続する」ことが最も大切です。

💪 継続について

スキマ時間を活用し、無理のない範囲で続けましょう。 短い時間でも毎日続けることで、効果を実感できます。

通勤・通学時間

  • 電車やバスの中で電子書籍を読む
  • 歩きながらオーディオブックを聞く
  • 待ち時間に短い物語を読む

日常生活の中で

  • 食事の後の10-15分
  • 寝る前のリラックスタイム
  • 料理の合間に5分間
「完璧」を求めない: 1日1ページでもOK、読めない日があっても気にしない、短時間の積み重ねが大きな力に。

原因を分析して、アプローチを変えてみましょう。 モチベーションの波は自然なことです。

マンネリ化した場合

  • 新しいジャンルに挑戦
  • 読書環境を変える
  • 友人と一緒に読む
  • オーディオブックを試す

難しすぎる場合

  • もっと簡単な本に戻る
  • 絵本や漫画を読む
  • 知っているストーリーの英語版
  • 短い物語から再スタート
「楽しさ」を思い出す: 初心に戻って、簡単な本で楽しさを再発見。好きな映画の原作を読んでみる。達成したことを振り返って自分を誉める。

オンライン・オフライン問わず、多読コミュニティに参加してみましょう。 同じ目標を持つ仲間がいると、継続しやすい環境を作れます。

オンライン

  • TwitterやFacebookの多読グループ
  • 英語学習関連のフォーラム
  • 読書記録アプリのコミュニティ機能
  • Discordの英語学習サーバー

オフライン

  • 地域の英語サークル
  • 図書館の英語読書会
  • 語学カフェや勉強会
  • 大学の公開講座
コミュニティ参加のメリット: モチベーションの維持、情報交換、継続のサポート、新しい発見。

🛠️ 実用的ツール・リソース

シンプルなものから高機能なものまで、お好みに合わせて選びましょう。 記録をつけることで、成長を実感しやすくなります。

シンプルタイプ

  • スマホのメモアプリ:無料で手軽
  • Excel/Googleスプレッドシート:統計が取りやすい
  • 手書きノート:アナログ派におすすめ
  • ブログ:感想も書けてモチベーションアップ

高機能タイプ

  • Goodreads:世界最大の読書SNS
  • 読書メーター:日本製の読書管理アプリ
  • Notion:自由度が高いデータベース
  • Airtable:高機能データベース
記録すべき項目: 日付、タイトル、著者、語数、レベル、評価、感想(簡単なコメント)

完璧に計算する必要はなく、大まかな推定で十分です。 多読で大切なのは正確な数値ではなく、継続して読むことです。

最簡単な方法

  1. 1ページの単語数を数える
  2. 総ページ数をかける
  3. 対話や空白を考慮し30%減らす
(例) 1ページ200単語 × 100ページ × 0.7 = 約14,000単語

より正確な方法

  • オンラインの書籍情報サイトで調べる
  • GoodreadsやAmazonのレビューを参考
  • 出版社の公式情報を確認
  • 多読コミュニティで質問
ジャンル別の目安: 絵本(100-1,000語)、Graded Readers Level 1-2(1,000-5,000語)、児童書(10,000-30,000語)、一般小説(80,000-120,000語)

どちらにもメリットがあります。 ライフスタイルや好みに合わせて選びましょう。併用するのも効果的です。

電子書籍のメリット

  • 持ち運びが簡単
  • 文字サイズを調整できる
  • 暗い場所でも読める
  • 即座に購入・ダウンロード
  • 辞書機能付き
  • スペースを取らない

紙の本のメリット

  • 目が疲れにくい
  • 集中しやすい(通知なし)
  • 読書体験が豊か
  • ページをめくる満足感
  • バッテリー不要
  • 中古で安く購入可能
おすすめのアプローチ: 最初は片方から始めて、慣れてきたら両方を併用するのがおすすめです。その時々の状況や気分に合わせて選べると、より柔軟に多読を続けられます。

多読のやり方

5ステップで学ぶ、多読の始め方から継続のコツまで

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多読三原則

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